So-net無料ブログ作成
検索選択

カカワリ

昨日、『谷間の女たち』の千秋楽を迎えました。劇団昴のあの活気にどっぷり浸かっていたので、今はなんとも寂しい気分です。活気の核となっていたのは、ソフィア役の久保田民絵さんで、誰よりも明るく、誰よりもお茶目で、誰よりも馬力のある方でした。民絵さんの存在なしには、ここまでの集団エネルギーは望めなかったと思います。カーテンコールの時、民絵さんをセンターにして総勢24名の俳優が舞台幅びっしりに並ぶのですが、あれを見るたびに今回の座組の幸せを噛みしめておりました。
さて、パンフレットにも書いた通り、私はかつて桜美林大学でこの戯曲を一度演出しております。機会を与えてくださったのは、先日お亡くなりになった文学座の高瀬久男さん。その本番後に飲み屋で、芝居全体の出来を随分褒めてくださいましたが、ラストの2発の銃声については異議を唱えられました。当時の私は戯曲のト書き通り、暗転の中での銃声にしたのですが、高瀬さん曰く「ちゃんと見せたほうがいいと思う、演劇の力はそこにあるんじゃないのかな」。胸に突き刺さるご意見でした。
あれから5年。私は今回、銃声のシーンをあのような目視できるものに作り替えました。他にも舞台美術が深紅の床になったり、女たちの踊りがフラメンコ風になったり、たくさんの新しい趣向を盛り込むことができました。と同時に、桜美林の学生たちと共に築き上げた表現方法も、ふんだんに踏襲させてもらいました。『谷間の女たち』を再び演出する機会を得て、自分がいかに多くの人たちとの係わりの中でもの作りをしているのか、今さらながら感じ入った次第です。
次は、静岡のSPACで『薔薇の花束の秘密』という作品に取り組みます。女優さんによる二人芝居……はじめてのことです。緊張します。わくわくします。ちなみに作者のマヌエル・プイグはアルゼンチンの人。偶然にも、南米の劇作家が続きます。
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 2

山内洋平

突然失礼します。もしかして北沢小で一緒だった森新太郎さんかと思い、思いきってblogにコメントしました。

これからも演出家として素晴らしい作品を期待しています。
by 山内洋平 (2015-12-15 08:13) 

モリシン

基本的に頂いたコメントはただ有り難がるだけで返さずの状態なのですが・・・山内君!驚いたよ!そう北沢小の森です!山内君の家の前のピアノ教室に通っていた森です!お元気そうで何より。今度、お芝居を観に来てくれると嬉しいです。

他にコメントを下さっている皆様、いつも有難う御座います。
楽しく拝見しております!
by モリシン (2015-12-27 23:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。